宇宙の素 2021 5 23

書名 宇宙は何でできているのか
著者 村山 斉  幻冬舎新書

 宇宙は何でできているか。
多くの人は、「星や銀河でできている」と言うでしょう。
 しかし、最近の研究では、
星や銀河は、宇宙という料理に振りかけたスパイスのようなものであり、
大部分は、暗黒物質と暗黒エネルギーでできているという。
 ちょっとネーミングが悪いのは、
どういう物質かわかっていないので、そういう名称になっています。
 宇宙を構成する大部分がわかっていないというのは不思議ですが、
それがわかれば、人類にとって新しいエネルギー源になるかもしれません。
 さて、もうひとつわかっていないものがあります。
電子があれば、陽電子があるはずです。
陽子があれば、反陽子もあるはずです。
 しかし、陽電子も反陽子も自然界には存在しません。
粒子と反粒子が衝突すれば、対消滅します。
なぜ、粒子だけ残ったのか。
 ところで、陽子を構成しているものはクォークであり、
その種類は多いですが、クォークを構成しているものは、
「超ひも理論」でいうところの「ひも」でしょうか。
 「ひも」の揺れが多くの素粒子を作っている。
そうなると、シンプルな説明となりますが、
10次元あるいは11次元までの空間が必要とされます。
 「超ひも理論」をもってきても、
暗黒物質や暗黒エネルギーの説明にはならないかもしれません。
 そこで、考え方を変えて、
宇宙をトポロジカルで説明しては、どうでしょうか。
 トポロジカルとは、こういう説明が多いでしょう。
A国は右側通行、B国は左側通行であり、陸続きとなっています。
 そうなると、国境で衝突が起こるか。
国境付近で立体交差を作れば、衝突は起こりません。
アイデアに困った時は、発想の転換が必要です。
























































































































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